ブルーベリー


『るい~恋してないの?
学祭準備で
恋しちゃったとか?』

笑いながらかずやは
言った。


『いないよ。
ってか恋とか
絶対にしないし。』


『そっか。』


『かずやは?
恋してないの?』


『うーん微妙…
好きだけどめっちゃ
片思いなんだよね。
だからあきらめよっかな
なんて…』


『え!?そんな話
初耳だよ。誰?』


『うーん。
るいには言えないかな。』


『なんで?
うちら親友でしょ?
うちはかずやには
何でも話してるよ?』


『……』


『かずやの為なら
いっぱい協力して
あげるのに。』


『…だって。』


『だって何?
でもかずやがそんなに
言いたくないなら…。』


『……だから。』


『えっ?』


『お前だから…。』


『えっ?』


るいには何が何だか
わかんなかった。
あまりの驚きで
歩く事を忘れて
突然立ち止まってしまった。まさかかずやが
自分の事を
好きになるなんて…
本当に思っても
いなかった。


『俺…01年のときから
ずっと好きだったんだ。
るいといると
本当に素でいれるし。
るいといるときが
一番楽しんだ。』


『……うん…』



『もしよかったら
付き合ってくれないかな。』

『………』


< 22 / 34 >

この作品をシェア

pagetop