あたしの廓-花魁道中-
試されている…確かにそう感じた。


姐さんたちじゃなくて、あたしをつける。


増して常連じゃなくて、新規のお客…


あたしは姐さんたちのように相手をおだてるのは決して上手くないし、また、そんな事をしようとも思わないのだ。


そんな接客スタイルを気にいってくれた人たちだけが、今のあたしの指名客である。


姐さんたちがつけば、上手くおだてて今後のお客として繋がるかもしれない。


あたしがついて、切れてしまえば意味がない。


女将は分かっているはずなのに、あえてあたしを指名してきた。
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