【短編】私のcoolな彼氏[続2編追加]
私のcoolな彼氏3
「あっ!弥生。」


櫂は、何か思いついたみたい。


「どうしたの?」


「竜樹に彼女さえできればいいんだよな。」


「突然、なに?」


「俺さ。どんな男も弥生に近づくのは嫌だけどよ。彼女さえいたら、ちょっとは安心なんだよ。」

私は、前回を思い出した。


最初は、機嫌が悪かったけど臣に彼女がいるってわかったら、少しだけ機嫌がよくなったし。


だから、手っ取り早い話がたっちゃんに彼女ね。


納得。


「わかった。神奈ちゃんが今どう思ってるか聞いてみるね。まだ、変わらないなら、たっちゃんさえ勇気をだしてくれればいいんだし。」


「わかってんじゃん。」


櫂って、わがまま。


自己中。


自分のためだからって。


黒いわ。


ある意味尊敬だけど、呆れちゃう。


あの頃のcoolだった櫂は、どこにいったんだろう。


ただのわがままだし。


最近、わかったことだけど。


私に対しては感情をストレートにぶつけてくれてるってこと。


だから、こんな仕上がりに。


ほかには、変わらずだから....


それは、それでいいのかな。


今思えば、あの時なんで笑ってたのかな?


「弥生。俺がいるのに考え事とはいい度胸だな。」


.....。


怖っ!!


「....」



私は、何も言えなかった。


だって、どっちにしろ....


「わかってるよな?弥生。」


やっぱり。


櫂は、無理矢理私を抱き寄せ押し倒した。



「櫂、やめてよ。」


「やめてよ。は、ねーだろ。彼氏に向かってよ。」


......


この後、もちろん櫂に愛された私。


そして、帰りには、


「弥生。頼んだぞ。」


てか、櫂は、思いついただけで、なにも、しないんだ。


そんな櫂に呆れても、櫂が大好きな私は、櫂の言うとおりなんだ。
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