サンクチュアリ
「もう、葉さん! いい加減ちゃんと仕事してくださいよ!」
すぐ近くでバイトの子が怒ってる。
それに対しても作り笑顔のまま「ごめんごめん」なんて謝って。
ついでにバイトさんがにらんでるのは里村葉じゃなくて、周りの女の子たちだったりする。
あ、そう。アナタもですか。そんなに好きですか。
っていうか、仮にも客に向かってその態度はどうなのよ。
でもそれが効果あったみたいで、騒いでた女の子たちはバイトさんをにらみ返しながらも買い物に戻っていった。
それを横目に見ながら、里村葉がバイトさんの肩に手を置く。
「真実ちゃん、お客様がいらっしゃる所であんまり怖い顔するなよ」
周りに気を使ったんだろう小さな声。
やっぱり店長として、そういうところはしっかりしてるみたい。
「……すみません」
「ま、今のは俺も悪かったけどね。こっちで大人しくしてるから、向こう頼む」
それに頷いた真実というらしいバイトさんは、ちらっとあたしの方を見てからフロアの方に向かっていった。
すぐ近くでバイトの子が怒ってる。
それに対しても作り笑顔のまま「ごめんごめん」なんて謝って。
ついでにバイトさんがにらんでるのは里村葉じゃなくて、周りの女の子たちだったりする。
あ、そう。アナタもですか。そんなに好きですか。
っていうか、仮にも客に向かってその態度はどうなのよ。
でもそれが効果あったみたいで、騒いでた女の子たちはバイトさんをにらみ返しながらも買い物に戻っていった。
それを横目に見ながら、里村葉がバイトさんの肩に手を置く。
「真実ちゃん、お客様がいらっしゃる所であんまり怖い顔するなよ」
周りに気を使ったんだろう小さな声。
やっぱり店長として、そういうところはしっかりしてるみたい。
「……すみません」
「ま、今のは俺も悪かったけどね。こっちで大人しくしてるから、向こう頼む」
それに頷いた真実というらしいバイトさんは、ちらっとあたしの方を見てからフロアの方に向かっていった。