中曽根工業高校
「そんな事はないんじゃない?あの時は…確かに、他に風間くん助ける方法見つからなかったし……」

「んー…そうなんだけど、そうしてあの二人がイイ仲になるくらい想像ついたのになって思って……岬はいま日本に一人だし」

やはり、あの時の事を直人は悔やんでいるようだ。

「わからないよ。水澤くんがしたのは二人をつなげてあげただけで……その後どうなるかは二人の責任でしょ?そんなに気にすることはないと思うけど」

「うん……」



「二人の関係がどうでも、ありのまま受け入れてあげようよ」



伊澄は直人の肩に手を置いた。

「…………」




「友達なんでしょ?大事な…」




「うん。」

レストランで、直人と岬を見たとき、最初は二人を恋人同士だと勘違いしてしまっていたが、そう思うくらい……直人が岬を見つめる瞳は優しかった。


「まぁ、手の掛かる下の兄弟って感じだけどな。二人とも」

「それでもいいんじゃない(笑)」
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