one contract
そう訴えるボクを見て、お、本当だ。と笑う紅。
何故か見る見るうちに赤くなる桃。
そしてアオちゃんは、口に含んでいたコーヒーをぶっ!と吐きそうになったけれど、ギリギリ吐かなかった。
代わりに、ちょっとむせる。
「ゴホッ、っ、ちょ、ちょっと、先輩たちがいるんだから止めてよっ!」
「で、でも!!っ~~~~~~・・・・ッ!!」
確かに。
と思ったボクは我慢する事に。
「って、い・う・か!!何でココに紅がいるの!?‥桃はいいけど」
「俺も生徒会のメンバーだからだっ!!」
「‥‥留年してるくせに?」
「人手が足りねぇんだよ!全校生徒多いくせになァ!!」
チッ!っと小さく舌打ちをすると、ブツブツと一人で何か言い出す紅。
それを見ながら、まあまあ、と微笑む桃。
そしてアオちゃんはコーヒーを一口。
「‥はぁ、ボク帰る」
なんか怒っても上手く丸め込まれたし。
アオちゃんには何だか歯が立たないや。
ボクは扉の方に向き直ろうとしたら、アオちゃんはボクの手を掴んできた。
ボク帰って踊って、このイライラをスッキリさせたいんだけどッ!!
ギンッとそんな視線を送っても、手は離されないまま。
「まぁ折角来たんだから、お茶でも飲んで行きなよ」
先輩たち、もう帰るからさ。と囁かれた。
クリームよりも甘く、優しく。
そしてそれは、『食べさせて』というお誘い。
ボクはその誘いを断る事も無く、アオちゃんの隣にちょこんと座って紅茶を貰った。
この紅茶の御陰だろうか。
いつの間にか心は落ち着いて、踊りたいという衝動は薄れていった。
桃たちはボクとあまり話す事も無く、「お疲れ様」と言って、直ぐに生徒会室を出て行った。
出る時に紅は、ガキも大変だな。と言い、桃は、無理しちゃダメだよ。と言っていた。
それがどういう意味かはよく分からなかったけれど、うん。とボクは頷いた。