君は君のままでいて
「やめとけって。」


魅力的な低い声が耳元に注ぎ込まれたと同時に、僕は後ろからおおいかぶさるように抱きついてきた緑風の腕の中に閉じ込められた。


「み、緑風っ?」


どうして?


「お義母さんを止めなきゃ………大変な事になっちゃうよ?」


力強い腕に抱き締められたまま、僕は1人言みたいに呟く。


「多少は好きにさせてやれよ。
なんかオオゴトになっちまったらフォローは親父と俺が全力でやるからさ。
せっかくオフクロが気分良く出席する気になってるんだ。
水をささないでやってくれよ。」
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