君は君のままでいて
そんな風に耳元に落とされてくる緑風の言葉に、僕はそれでもまだ一抹の不安を拭えない。


「でもっ!
お義母さんを1人で………っ!」


野放しにしているのに、その上焚き付けちゃダメでしょ?


そう言うつもりで振り向こうとする僕を、更にギュッと抱き締めてもっと耳元に唇を寄せてきた。


「ひとりじゃねえよ。」


ほとんど吐息に近いような声が耳をかすめていく。


その熱さに、抱き締められている僕の身体は勝手に反応して甘く疼く。


うわあん。


静まれ、僕の鼓動。
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