君は君のままでいて
緑風ってば、そんな発言をして拗ねた振りをしてみせるし。


「あのね?
言っておくけど、僕は緑風がいない世界か、自分が死ぬかのどっちかを選ばなきゃいけないって言われたら迷わずに自分が死ぬ方を選ぶつもりなんだよ?
緑風のいない世界で生きていたって、辛いばっかりで………っ!」


言いながら、つい緑風が居なくなるかも知れない事態を考えてしまって、僕の言葉が途切れてしまう。


「………ごめん。
仮定の話でも、やっぱりヤダ。
緑風の居ない世界なんて考えられないよ。
頭が思考することを拒否してるんだ。」
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