君は君のままでいて
時折、そんな事を思ったりしないでもないんだけど。


でも、無理だね。


「美樹はちゃんと常識的だろ?
オフクロや俺をちゃんと誘導しているじゃん?」


「うん。
仕事の時なんかはね。
大丈夫なんだけど。
でも、緑風に関してだけは僕、絶対に常識を捨て去っている自信があるよ?
だって。」


だって、こんなの常識的な社会人の思考じゃないのに。


「んん?
だって、何?」


なんだか嬉しそうに尋ねてくる緑風に少し悔しい気もしないではないけれど。


だけど。


僕は素直に心の中を緑風に伝えた。
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