改定版・トラウマ
「ハァ...ハァ。
...椎くん。」


私は、息を切らしていた。


だって、全速力で走ったから。


「夢羽。」


椎くんは、変わらない笑顔で私の名前を呼んだ。


「どうして?」


「聞いて欲しいことがあるんだ。」


真剣だ。


怖いよ。


みんなの真剣すぎる顔だけで強張ってしまう。


「けど....
まだ授業が....」


「何時に来たらいい?
俺、学校休みだからさ。」


「じゃあ、電話するよ。」


なぜか断れなかった。


断るべきなんだって思ったけどやっぱ忘れられない人だから。


それに、わざわざ来たのにひどくできない。


好きだった人だから。


「番号、変わってないから。」
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