Bitter Love〜苦くて切ない恋〜
チュッと、手にキスされた。

あたしのドキドキは、加速。

クイッと、躰を引かれる。

あたしの躰は、中沢さんに包まれた。

「怖く、ないか?」

中沢さんが聞いた。

「少し、怖いと思います…」

声が、震えていた。

「怖くなったら、やめてもいいから」

そう言うと、中沢さんはあたしの額にキスをした。

次は、頬。

最後に唇と、優しいキスをしてくれた。

そっと、中沢さんがあたしをベッドに寝かせた。

あたしの目の前に、中沢さんがいる。

中沢さんが唇を奪った。

「んっ…」

とろけてしまいそうなほどの深いキスに、吐息にも似た甘い声がもれる。

唇を離すと、吐息がかかるほどの距離に、中沢さんの顔があった。

こんなにも近くで、男前な顔が見れるのは、あたしだけかも知れない。

けど、ちょっと恥ずかしい。

だから、目を反らした。

そしたら、カプッと耳を噛まれた。

舌で耳を舐められる。
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