FAKE‐LAKE
◇ ◇ ◇
シャッ、とカーテンを開ける音が聞こえた。
同時に眩しい光が顔に当たり、アツキは鬱陶しそうに腕で陽射しの攻撃をふせいだ。
「おはよ! 朝ですよ!」
明るい声が部屋に響く。
昨夜痛みのせいで眠れず寝不足なアツキは、呼びかけを無視してもぞもぞと毛布の中に潜り込んだ。
「寝ぼすけアツキさん? 起きないと注射しますよ?」
耳元をくすぐるキラキラした笑い声。
いつもなら嬉しいはずの彼女の声も、今は聞きたくない。
返事をしないアツキに小さく首を傾げ、リーナは心配そうに毛布の上からそっと肩を叩いた。
「アツキ、寝てるの? もしかして具合悪い?」
放っておいてくれ。無言で返事をし、アツキは黙って寝たふりを続けた。
と、突然。
勢いよく毛布を剥ぎ取られた。