FAKE‐LAKE
一瞬、アツキは耳を疑う。

「……え?」

思わず出た短い問い掛けに、リーナは不服そうな表情を見せた。

「え、気付いてなかったの? 私、アツキが好きだってあんなにアピールしてたのに」

「アピール……?」

言われてみればそうかも知れない。

セティにも、『アツキが住んでからリーナがよく来るようになった』と言われた事があった。

好きなケーキを得意げに焼いてくれた事も、辛い時に抱きしめてくれた事も。あれは全部……?

「もう、アツキ鈍感! 分からないならこの際はっきり言うよ」

リーナは頬を紅く染めて深呼吸した。まっすぐにアツキをみつめる。

「アツキが好き。世界で一番大好きよ」

愛しい彼女からの告白。

嬉しいと同時に信じられなくて、アツキは低い声で問い掛けた。

「俺の正体が“シャドウ”でも?」


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