FAKE‐LAKE
「まあ、ニールも年頃だからね。恋人がいてもおかしくはないよ」
「としごろって?」
 リルは首を傾げて聞く。ませてはいても知っている言葉は年相応のようだ。
「リル、ニールはいつ帰って来るかな」
 説明しずらいのでさりげなく話をそらし、シアナはリルに笑いかけて尋ねる。
「ええっとね、明日まっすぐ仕事に行くって言ってたよ」
「そうか、じゃ明日また来てみるかな。ありがとう、リル」
 これあげる、とシアナは飴玉を差し出す。
「やった! ありがとうシアナお兄ちゃん」
 子供心に憧れているシアナからもらった水色の飴玉を、リルは両手で大切そうに握った。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「いいよアンジェ。おれ床で適当に寝るから」
 夜になり、ベッドで寝るようすすめるアンジェにニールはあくびをしながら言った。
「でも明日仕事だよね? ちゃんと寝ないと」
「だーいじょうぶ、大丈夫。おれそんなにヤワじゃないから」
「うん、ぜーんぜんヤワには見えない」
 レイがからかうように言い、ニールはくすぐり攻撃を繰り出す。
「ひゃ、はは、やめてー!!」
「参りましたは?」
「ま、まいりま……せん」
「パワーアップ!」
 甲高い笑い声が部屋中に響く。
「ま、参りました参りました!!」
「よろしい」
 手を離したニールに、レイは仕返しとばかりすかさず飛び掛かった。
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