FAKE‐LAKE
「左手。少し変だろ?機械が入ってるから右手より大きいんだ。小さい頃は左手だけが異様に大きくて気持ち悪かった」

話しながら当時の事を思い出す。

『人間兵器にするために自分の手でアンジェをさらってきたあなたが―――』

アンジェは深い溜息をついた。

「人間兵器にするために、僕はどこかからさらわれてきたんだって」

「人間……兵器……?」

レイはおうむ返しにアンジェの言葉を繰り返す。

「何のためなのかは知らない。分かってるのは、僕の左腕は武器に作り替えられているって事」

「そんな……」

レイはよほど驚いたらしい。無理もないか。見た目ではわからないから。

「僕はレイと同じなんだよ。……ああ、レイの受けた扱いは酷すぎるからそこは違うけど」

そう言ってアンジェはレイを見た。

「だからもしかしたら、レイにその……特殊な力があるのも、僕の左腕と同じ理由なんじゃないかな」


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