FAKE‐LAKE
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「おはよう叔父さん。もう仕事に行くの?」
 次の日、洗濯物を置きに来たリーナは、朝早くから出掛ける支度をしているセティに声をかけた。
「おはようリーナ。早いな」
 いつもありがとう、と働き者の姪に微笑み、手早く鞄に何冊かのファイルを入れてカチリとふたを閉める。
「今日はどちらまで?」
「ちょっとそこまで」
「え、また?」
 いたずらっぽく笑うセティにリーナは不満そうに肩で息をついた。
「最近“ちょっとそこまで”ばっかりね」
「仕方ないさ、仕事だからな」
「仕事もいいけど体壊さないでよ」
「ああ」
 上着を羽織り鞄を持って部屋を出かけたセティは、ふと立ち止まりリーナを振り返った。
「何?」
「……綺麗になったな、リーナ」
 アツキと恋人同士になってから雰囲気が大人に近づいた気がする。
「は?」
 きょとんと首を傾げるリーナにセティは意味ありげに笑いかけた。
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