FAKE‐LAKE

 ◇ ◇ ◇


「出来たー」

アンジェは額の汗を拭い、肩で大きく息をした。

二日かけて計画し、今朝早くから始めた作業がようやく完了した。天窓から射す光の位置からしてそろそろお昼だろう。

床に空いている正方形の穴から首を出し、アンジェはレイの姿を探した。

「レーイ! 出来たよ!」

呼ばれるのを待っていたかのように軽い足音が聞こえ、レイが階段をあがってくる。

「レイ、上、上」

姿が見えない声の主を探して部屋をキョロキョロ見回すレイに、アンジェはとんとんと梯子を叩いて居場所を教えた。

レイのキョトンとした表情が、屋根裏から顔を出しているアンジェを見つけた瞬間ぱっと笑顔に変わる。

「古い梯子だから気をつけて登ってきて」

そう言って首を引っ込め、アンジェは確認するようにもう一度“部屋”を見回した。

うん、完璧。満足そうに一つ頷き、アンジェはレイが上がって来るのを待った。


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