FAKE‐LAKE
「で? 彼女は美人? それとも可愛い系?」

「だから、違うって! おれシアナと違ってモテないし!」

力いっぱい否定するニールにシアナはなぜか残念そうな顔をする。

「なんだ違うのか、残念」

「何が残念なんだよ」

その問いには答えず、シアナは楽しそうに笑った。悔しいけどやっぱりカッコイイ。

「あ、もしかしておれに用事あった?」

「いや、たまたま休みだったからニールと話でもしようかとね」

「じゃ今晩うちに来る? 妹達喜ぶし」

ニールが妹達を強調して言うとシアナはごめん、と申し訳なさそうに首を振った。

「今日は先約があるから」

「熱愛中の彼女と?」

からかうように言った台詞にシアナは爽やかに答える。

「ばれたか」

「ったく、独り者の前でのろけるなよ」

口を尖らせるニールの肩に、シアナはすっと手をのばした。


< 208 / 546 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop