FAKE‐LAKE
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「レイ」

躾係の兵と入れ代わるようにシアナが入って来る。

日に日に痩せていく傷だらけの少年は、彼を見て嬉しそうに小さく微笑んだ。

「またひどくやられたな」

血が滲んだ布をほどき、傷を確かめ手当てする。薬を塗り新しい布を巻く。

「痛むか?」

レイは素直に頷いた。体中が心臓になったように疼いている。

シアナは先に水を少し飲ませ、それから痛み止めを飲ませた。

「あ、りがと」

ほっとしたようにレイは息をついた。シアナがくれる痛み止めはとても苦いけれどよく効く。

薬を飲んだ後は短い時間だけれど眠る事が出来、アンジェの家にいたときの楽しい夢を見られる。

その短い時間は博士と戦うレイの心の支えになっていた。


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