FAKE‐LAKE
「これは博士、お疲れ様です」

悪びれる事なく口を開くシアナに博士の怒りは増幅する。

「お前、何をしている?」

「兵に報告を聞かなかったのですか? ただの治療ですよ。“最低限の体力を保たせる”ための」

シアナはレイを放そうとせず淡々と答えた。

「シアナ・アドニス」

博士は低い声で問いただす。

「いつRに優しくしろと言った?」

「いつ優しくするなとおっしゃいましたか」

相手の剣を奪いとって斬り返すようにシアナは博士に反論した。

「博士の命令は“最低限の体力を保たせる”事。ご命令通りRは生きられるぎりぎりの体力しかありませんよ」



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