FAKE‐LAKE
そんなニールを見てセティはくすりと笑う。

アンジェが変わったのはレイだけでなく、人懐っこい彼の影響もあるかもしれない。

セティは小さなメモをニールに手渡した。教授を介して協力をお願いした宿屋の住所と簡単な地図が書いてある。

「アンジェを助け出したらまっすぐこの宿屋に行ってほしい。しばらく匿ってもらえるようお願いしてあるから。もし何か危険がありそうなら、君やご家族もこの宿屋に隠れているといい」

「わかりました」

「ウェッジウッド教授、もしくはウェルズリーの関係者だと言えばすぐに分かってもらえる。あぁ、もちろん宿代は無しでね」

ニールの何か問いたげな表情に気づいてセティは付け加えた。ほっとしたようにニールの顔が緩む。

「じゃ、気をつけて」

「はい」

「レイを無事に助け出したら必ず宿屋に報告に行くから」

ニールは深く頷いた。それまでレイが無事で居るよう強く願う。

「待ってます」


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