FAKE‐LAKE
セティはその足で宿屋に向かった。教授に会う約束をしている。

十年ぶりに会う教授は白髪が増え、アンジェを心配して気をもんでいるせいかやつれて見えた。

「お久しぶりです、教授」

「君には迷惑をかけてばかりですまない、セトナ」

差し出された手を握り、教授はセティをまじまじと見た。

こんなに痩せていただろうか。顔色も悪い。教授は心配そうに尋ねた。

「大丈夫か、体調が悪そうだが」

「はい、大丈夫です。独り者なものですから食生活が悪いだけで」

セティは明るく笑い、話を流した。今は自分の体を心配している場合じゃない。

「それより教授、先日お話した件ですが」

「ああ。レイとアンジェを助け出す計画だな」

「それもそうですが、例の写真の事で」


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