FAKE‐LAKE
そうだった、と教授は頷いた。

「私も知っている人間だといいが」

セティは思い出して描いた写真の人物像を見せながら説明する。

一人は、髪は短いが多分女性だ。そして隣の男性は恐らく博士。かなり若い頃だろう。

しかし、博士が結婚していると聞いた事がない。確か独り者だと聞いた。

でも写真の中で二人は仲睦まじく寄り添い、間に小さな男の子がいる。

「博士の家族かと思いましたがどうも違うようなのです。ですから誰か知り合いなのかそれとも……」

ふとセティは言葉を止めた。

「……教授?」

教授は口元に拳を当てて、深く考え込んでいる。その表情は何かに気づいたようだった。

「セトナ」

顔を上げ、緊張した表情のセティをまっすぐに見て教授は話し出す。

「これは憶測に過ぎないが、もしかしたら博士は――」


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