FAKE‐LAKE
「こんにちは、アレンさん。……でいいのかな」

アンジェは瞬きを忘れて彼を見つめた。息をするのも忘れていたかも知れない。

目の前にいるのはスケッチブックの中にいる少年。

あの頃と全く同じ姿。背丈も変わらない。

黄緑色の瞳。大きな目、長い睫毛。

白い肌、桜色の頬。左耳の碧いピアスがよく似合っている。

肩にかかる位のふわふわした柔らかい髪。空より少し淡い水色。

何より、あの頃と同じ明るい笑顔。


「ただいま、アンジェ」

そう言って少年はアンジェに抱き着いた。


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