FAKE‐LAKE
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『アンジェ』


杏の木の下、木漏れ日を浴びてレイが笑っている。


『アンジェ、今年も杏の実がなるかなぁ』


『多分ね』


枝を見上げて答える。満開の花。


『沢山なるといいね』


そう言って振り返った時、そこにレイはいなかった。


『……レイ?』


不思議に思い、辺りを見回す。


『レイ?』


答えは返ってこない。不安になったアンジェは叫んだ。



「レイ……!!」


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