FAKE‐LAKE
「アンジェ今年で幾つだ?」

ニールは絵を一枚一枚確認しながら尋ねる。値段をつけるのはニールの役目。アンジェはすぐに安くしようとするからだ。金銭感覚が無いだけとも言える。

「おじさんが言うには二十一。ニールは?」

「二十四だ」

そして二人同時に同じ事を考えていた。

「生きてたら十八……今年成人か」

「そうだね」

アンジェは懐かしそうに目を細める。

「レイ、整った顔してたから三人の中で一番モテただろうなぁ」

「性格も明るくて人好きのするタイプだったしな」

そう言った後でニールははたと気がつく。

「なんだよ、モテないのおれだけかよ!」

「そういう事になっちゃうかなぁ」

いじけるニールを見てアンジェは声を立てて笑った。


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