FAKE‐LAKE
「あいつ自分で“天才”とか言ってるよ」

らしいけどさ、とアツキは笑いながら突っ込んだ。

「でもよかったな、アンジェが生きてて」

セティは心底嬉しそうに言った。ずっと気掛かりだったアンジェの消息が分かって心が軽くなった気がする。

「“お酒飲もうね”って言うけど、あいつ幾つだっけ?」

「今年十八歳。薬の影響で成長が止まってるから、とても成人には見えないけどな」

そっか、とアツキは小さく息をついた。

「……って、なんで俺だけ呼び捨てなんだよ!」

今更のように気がついたアツキに、シアナは冷ややかに答えた。

「精神年齢が変わりませんからね」

「なっ」

セティも深く頷く。

「レイは実年齢より上だからな。アツキの精神年齢は……まあ、推して知るべし」

むきになって反論するアツキ。リーナはくすくす笑いながら絵葉書を見直した。

「レイはちゃんとアンジェに会えたかしらね……あら?」

最後にもう一つ追伸が小さく書いてあった。


『追伸:リアレスクに行く前に一度ロスタナに寄ります。

どうしても博士に言っておきたい事があるから』


「なんだって!?」

全員が叫び、顔を見合わせた。

一体、何のために博士に――


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