FAKE‐LAKE
『この葉書、ソニアの美術館にあったんだ。セトナ先生ならわかるんじゃないかな?

アレンって画家さんの絵。リアレスクで少し有名なんだって。

美術館に飾ってあったのは水彩画だったけれど、見覚えのある独特な碧色をした湖の絵で。

それを見て、僕思い出したんだ。

この絵を描いた人は僕の兄さんだって事。そしてどこに住んでいたのかも。

何より一番嬉しかったのは、兄さんが生きてるって事!

嬉しくて嬉しくて、僕、その絵の前でずっと泣いてた。泣き虫だからさぁ(笑)』


シアナは思わず身を乗り出した。

「アンジェ、生きてたって事か?」

セティは深く安堵した。

「よかった……無事だったんだな」


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