FAKE‐LAKE

 ◇ ◇ ◇


「レイから葉書届いたよ」

夕食後、リーナが嬉しそうに報告すると、みんなの注意が彼女の手元にある絵葉書に集中した。

「れーくん、いまどこいるの?」

三歳になる娘のロゼがリーナの膝に乗って尋ねる。リーナはくるりと葉書を裏返し、消印を確かめた。

「ソニアだって。近いね」

「じゃあそろそろご帰還かな」

アツキは隣にいるシアナの顔を見て思わず吹き出した。早く読めと言わんばかりの真剣な表情。

「シャナパパ、怖いって」

「え」

「アドニス氏はレイのパパだからな」

セティも笑いを噛み殺している。

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