先生!?

あたし


それから、少ししたら、男の人が入って来た。

「あなた、誰?あたし、記憶なくしちゃったみたいだから、ゴメンね?思い出そうとすると、かなり頭が痛くなって…。」

っていうと、男の人は一瞬だけ、悲しそうな顔をした。

「俺の名前は水嶋 勝(マサル)だよ。やっぱり、覚えてない?」

え?覚えてないって、あたしはあなたと前に会ってたの?

「覚えてないっていうか、懐かしい感じがする…」

あたし、記憶ない…。

いろんな人…、傷つける!?

「そっかぁ…。でも、生きていてくれて、ありがとう。これから、辛いことがあるかもしれないけど、その時は、俺に頼れよ。俺は、お前の味方だからな!」

なんか、いい人。優しそう…。

「あのー、前のあたしとあなたの関係って、どんな関係だったんですか?」

まぢ、わかんない…。

「んー…、それは、まだ言えない。てか、君が自分で見つけるんだよ。思い出そうとしなくていいから、頑張れよ!それと、勝って呼んでぇ?あと、ため口でいいよ。」

前もそういう関係だったの?

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