少女の詩―ショウジョノウタ―
牛乳紅茶―milk tea―
「牛乳紅茶―milk tea―」


少女は、その紅茶を完璧にしようと思った


まず、優しさを求めて

牛乳をいっぱいに入れた

次に 思いやりを求めて
ハチミツを入れた

次に愛するという感情を求めて、

砂糖を入れた



出来たての紅茶は既に温くなってたけど

とても 美味しそうだった


少女は希望を胸に 飲もうとして 止めた…


そして、捨ててしまった

この世に完璧な牛乳紅茶なんてないと思ったから

そもそも 人が思う 完璧というのは

一人一人で違うのを思い浮かべているだろう


だから この世に 完璧はない

そう思って 捨てたのだ
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