喫茶ノムラへいらっしゃい!
記者:喫茶ノムラのチョコレートで告白すると成功する、ってものなんですけど。

店員:そんなウワサが流れているなんて、光栄です。

記者:このウワサに心当たりはありますか?

店員:心当たりって言われても……特にないですね。あっ、でも、バレンタインの時期になると確かに女の子のお客様が増えますね。どこのお店でもそうだとは思うんですけど。

記者:そうなんですね。私はてっきり、喫茶ノムラが流し始めた宣伝用のウワサだと思ってました。

店員:そんなことはないですよ。お客様が増えるのは大歓迎ですけど。

記者:失礼しました。チョコレートにこだわりなどありますか?

店員:そうですね。特にこだわってはなくて、日本のものを使っています。でも、そのままお客様にお出しすることはしないで、必ず手を加えて出すようにしています。

記者:では、ウワサを踏まえて、今年のバレンタインのいち押しチョコレートは?

店員:そうですね…マシュマロチョコ、ですかね。マシュマロをチョコレートでコーティングした、シンプルなものなんですけど、おいしいですよ。自信作です。

記者:おいしそうですね。売れ行きはどうですか?

店員:まだまだ、隠れた商品です。あっ、それ、マシュマロチョコなんで食べてみて下さい。

記者:いただきます。チョコレートの苦みとマシュマロの甘みがちょうどいいですね。チョコレートとマシュマロの食感の違いも楽しいです。
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