花火
あたしは蒼井の横顔を覗き込んだ。



花火を見ていた蒼井がふっとこっちを向いたのであたしは慌てた。



「初めてじゃん。俺のことそんなにまじまじ見んの」


…。


もうっ!だから蒼井ってやなんだよね。


「も少しさなんとかならないの?蒼井の性格」



蒼井が少し暗い顔になったからあたしはマズイと思ったら


「あはは、この性格は変えられねぇ」


だって。



「もう。だから蒼井のこと好きになりそうでもなれない理由はそこだね!」


あたしは言ってからしまったと後悔した。


「えっ?今なんて言った?俺のこと好きになりそうになってたの?」


あっちゃー。
あたしバカだ。
ひぇー。
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