ラブ@メール
そんな私の気持ちを知るはずもない咲が続ける。
「大丈夫だって!ハルにはもうひとり誘ってもらってさ、ダブルデートしようよ!桃もそこで、いい人と巡り合えるかもしれないし!」
話がどんどん進み、困惑する私。
すると、咲は私がずっと恐れていたこと口にした。
「あ!じゃあ、私、ハルとメールするよ!そしたら、絶対にバレないでしょ?大分仲良くなったから、もう大丈夫!今から、お手伝いさんに取りに行かせるわ。」
私が、ずっと恐れていたこと。
咲がハルとメールをすると言い出すこと。
でも、私に嫌なんて言う権利はない。
何も言葉を発することが出来ないまま、私は咲との電話を切った。