ラブ@メール
「ねぇ、別行動しない?」
3人になったテーブルで、咲がぽつりと呟いた。
レンと私の様子も窺わずに、咲は続ける。
「今、いい感じなんだよね、ハルと!さっきもお化け屋敷とかやばかったし!」
レンはテーブルに肘をついたまま、メロンソーダが入ったグラスを口元へ傾けた。
彼はグラスを口から離すと、ふーん、と声を漏らした。
彼の手の中の緑色の液体は、忙しなく白い筋をたなびかせている。
そして、彼女の口から出た言葉を聞いた瞬間。
私の心臓は大きく高鳴った。
「あたし、今日ハルに告るから!」