ラブ@メール


彼の家は、小さなアパートだった。

ひっそりとした住宅街に、ふたり分の階段を登る足音が響く。


「妹と弟が寝てるから、静かに入って。俺の部屋、そこだから」


ドアの鍵を開け、私を先に中に入れる彼。

私は足音を立てないように、そっと彼の部屋へ入った。


彼の部屋には、ベッドと椅子、それにテーブルが置かれていた。

シンプルで、整頓された部屋は、まさにハルらしい。


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