CROOK GIRL×BOY



「シークにだって、仲間がいるだろ。 ほら、あの短気な奴」


「ハーツな。 また確かに、大事な仲間だよ。 でもさ」



先ほどの、殺すことに一心不乱だったナオの姿を、彼は思い出す。



「ただ怪我をしただけなのに、俺はあそこまで 我を忘れることはないね」


まさか血も涙もない殺し屋が、あんなに仲間想いだとは と、シークは少し驚いていた。



「・・・・・お前は、何も知らないから そんな事が言えるんだよ」


「は?」


「喪う恐さを、お前は知らないくせに」


きっと人々は、俺達殺し屋が恐れる物なんて、あるはずない と、勘違いしているに違いない。



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