星に願いを。
「ははっ、もういいよ。電話で何回も言ってくれたじゃん」
「電話と直接会って言うのとは全然違うの!」
ぷぅと頬を膨らませたあたしの顔を見て、泰ちゃんはニッコリ。
この顔が好き。
目が垂れて細くなるこの笑顔が大好き。
笑った泰ちゃんは、あたしよりも幼く見えるくらい。
つられて、あたしまで笑顔になる。
「何?俺の顔に何かついてる?」
ニヘヘッと笑うあたしの頭を、泰ちゃんはクシャクシャと撫でた。
そしてあたしの耳元で
「後で部屋行くから待ってて」
そう呟いて客室へ行ってしまった。
もちろんあたしは全身真っ赤で。
泰ちゃん……
今のは反則です……。