【BL】愛のカタチ
「そういうのは、門での初対面で言うのが普通じゃねぇ?」
呆れたように言われるが、あの時はいきなり現れた凪紗に驚いて、顔や格好にツッコミを入れるほど余裕はなかった。
「それはそうなんだけどさ…。あ!!」
「次はなんだよ…」
また、呆れ顔。
「あの時、寝起きじゃなかった?どこで寝てたんだよ?」
「木の木陰のベンチ。等間隔に並べられてるだろ?ほら、アレ」
そう指差す方向には、木製のベンチ。
座る場所だけじゃなく、背もたれと肘置き付き。
「あれじゃ、凪紗は寝にくそうだな」
肘置きは身長のある凪紗には邪魔そうだ。
「全部が同じデザインって訳じゃねぇよ」
だそうだ。
デザイン料も高いだろうに…
金持ちめ!!