【BL】愛のカタチ


「そういうのは、門での初対面で言うのが普通じゃねぇ?」

呆れたように言われるが、あの時はいきなり現れた凪紗に驚いて、顔や格好にツッコミを入れるほど余裕はなかった。

「それはそうなんだけどさ…。あ!!」

「次はなんだよ…」

また、呆れ顔。

「あの時、寝起きじゃなかった?どこで寝てたんだよ?」

「木の木陰のベンチ。等間隔に並べられてるだろ?ほら、アレ」

そう指差す方向には、木製のベンチ。
座る場所だけじゃなく、背もたれと肘置き付き。

「あれじゃ、凪紗は寝にくそうだな」

肘置きは身長のある凪紗には邪魔そうだ。

「全部が同じデザインって訳じゃねぇよ」

だそうだ。

デザイン料も高いだろうに…
金持ちめ!!
< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop