【BL】愛のカタチ
衝撃的な事実を知った。
門から歩いてきたけど、ここまでは遠くて何十分もかかったんだから。
4月とは言え、長袖のシャツにジーパンの俺には暑くて堪んなかった。
しかも俺は、汽車とバスで途中まで来て、あとは徒歩。
さすがに疲れたのに。
即座にさっき登録したアドレスにメール。
『カケルに聞いた。無駄に歩かせやがってっ!!』
起きてなくたって構わない。
単純に苛立ちをぶつけたかっただけ。
「予定の時間を過ぎてたから迷っちゃってたのかと思ったんだけど、凪と一緒でホッとしたよ」
「もしかして…あの時、捜してくれてたり…した?」
翔の言葉で、凪紗と別れた時のことを思い出した。