【BL】愛のカタチ
「何なんだよ…。この学校は」
理事長の説明には苦笑しかできず、そして補足には無表情で固まってしまった。
「ここって同性愛者が多いんだよね」
うん、ここまでなら良かった。
運命の人が同性じゃないなんて決めつけらんないし。
「だから佐伯君は狙われちゃうから…」
そう、ここ。
ここ、テストに出る位大切です。
うん、マジで。
「何で……俺?」
「可愛いから…かな?」
質問に質問で返されてしまった。
その言葉に言い返す言葉もなく、俺は失礼します。と、渡されたカードキーを財布に入れ、ドアに向かう。
「気をつけてね」
心配される…と言うよりも軽い感じの声を聞きながら、バタンとドアを閉めた。