【BL】愛のカタチ


「未来がインターフォンに出たからだよ」

門番が言うには…

ここは金持ち校。
生徒が直接インターフォン越しに話すというのは稀らしい。
大低お抱えの運転手がいて、自家用車で学校まで来る。
そして運転手がインターフォンを押し、自分は車から降りることもなく学校に入るらしい。

「俺って場違いだったりする?」

いきなり不安になる。
兄ちゃんに逢いに来たってのもあるけど、楽しむってのも目的だし。

「特待生だからさ、問題はないっつの」

お前以外にもいない訳じゃねぇし?
そう言って、門の間から腕だけを出して、俺の頭を撫でる。

「神崎凪紗(カンザキナギサ)だ。困ったら俺の所へ来いよ、な」
< 7 / 41 >

この作品をシェア

pagetop