狂愛~狂うほどに君を~



ボクは、こんなに思い合っている二人を・・・引き離してしまうのかなぁ。


それはとっても悲しいよ。


ボクはリリィに・・ゆずに幸せになって欲しいんだ。


それがボクの幸せだもん。


ゆずの悲しそうな表情が脳裏をよぎったリアムはしょぼんと眉を垂らしてしまう。



『リアム、どうしたの?』

『何している、来い』



抱きしめ合っていたはずのゆずと千がリアムを見やり二人の間に少しのスペースをつくる。


リアムを受け入れるために。



『なんか悲しそうな顔になってるよ?大丈夫』

『大丈夫だ』



ゆずと千がリアムの頭を撫でる。


心底リアムを心配しているゆずと、お前が案じることはないと優しい瞳で語る千。


リアムはそんな二人をみて思う。


大好きだから、幸せになって欲しいんだと。



『うぅ・・ボクっ!ボクっっ』



二人の優しさに胸が痛み、涙が溢れだしてきたリアム。


まだ幼いリアムには抱えきれない思いがたくさんあったのだ。


その思いを感じ取った千は何も言うことなく、ただ腕の中でリアムを受け止め続けた。


ゆずもひたすら、頭を撫でていた。






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