狂愛~狂うほどに君を~


屋敷につくとまたゆずを抱いて自分の部屋へと向かう。

部屋に着くとゆっくりとゆずをベッドへと降ろした。


『・・うぅ。』


途端にゆずは涙を流した。


千はゆずの顔を覗き込む。

どうかしたのか・・。


『はぁ、はぁ、はぁ・・・・。』


ゆずの呼吸が荒くなっていく。

悪夢でもみているのか?

千は心配になりゆずの頬を優しく包み込み


『起きろ・・。』


起した。


『千・・さんっ!』


起きたゆずは千の姿をみるなり抱きつく。

そんなゆずに千はどうしていいのか分からない。

汚してはいけないと分かってはいる。

なのに、

自分の胸で泣きじゃくるゆずをほうってはおけない。

触れずにはいられない。

千は・・ゆずを抱きしめた。
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