心に咲く花

天使の梯子

まだ、子供だった

遠いむかしの
アタシは

未来を夢見ることができなかった。


アタシのまわりの世界は


いつも暗闇に包まれ

光さえ
届こうとしなかった

静かな
暗闇の世界


だけど
ある日

キミがアタシに言った


『いつまで自分の中に閉じこもっているの?』

その言葉は
紛れもなく

もう一人の
自分の心の声


分かってた
分かってよ

このままじゃいけないって。


世界に背中を向けて生きる事は

本当は
逃げているということを…。

だけど

アタシは
怖かったんだ

自分が
この世界に
必要とされてないと
感じることを

その現実を
認めることを。

だから
アタシは
暗闇の世界に
生きようと
決めていたの


だけど

ホントは違ってたね

ホントは
誰よりも
光降り注ぐ世界で

『生きたい』と願っていた。

あの、雲の隙間から降り注ぐ

天使の梯子の下の世界で


『生きたい』と感じたの。

心の底から
そう願った。


ねぇ、
この願いは届いていますか?

あなたの心に

ホントは光の世界の中で

『生きたい』と願う
あなたの心にキミは気づいていますか?
今なら
まだ大丈夫。

さぁ、
一歩ずつでいい
歩きだそう

あの
光降り注ぐ
天使の梯子の中心に
大丈夫

大丈夫だよ。


さぁ。


一緒に

歩きだそう。


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