りんごゆき
柊くんも大剛さんもさっきあんなに恐い顔してたのは、まだ頭の整理が出来てなかったからかな。
でも大丈夫。
2人とも音楽大好きなんだから。
バンドは解散したって、みんな音楽でつながっている。
息を切らしながら、私は柊くんのアパートに戻った。
柊くんは
「ありがとう。」
って一言だけ言って、少し冷めた手作りミルクティーを差し出してくれた。
いつから用意していてくれたんだろう。
とっても甘いミルクティー。
それがとっても暖かい。