りんごゆき

その日はこたつがいらないぐらい暖かかった。



柊くんがお料理を作ってくれて、ケーキも買ってくれた。



その日、柊くんは珍しくなんだか元気がなかった。



「どうしたの?」



私は出来上がった料理を前に頬杖付きながら柊くんに聞いた。



「ちょっと考え事してて。」



柊くんが気付かれたことに驚いたようだった。

自分は考えてることが顔に出ちゃう体質だって柊くんは気付いてなかったみたい。

元気な声出そうとしてたけど、私にはバレバレ。

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