ちいさなおはなし(交差したレール)
あの頃は幼くて、未来は大きく変わっていくものだなんて、

知らなかったから。

このまま進級して、この子とはもっと仲良くなって、もし違うクラスになっても挨拶くらいはしたいな、
なんて無邪気に想像したりして。

私は気付かなかったんだ。
敷かれていたレールに。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop