南月さんの迷探偵ファイル
現場検証
「失礼します。」と言って入ってきたのは、日子だった。


「あ、日子さん。もう、手は空いたんですか?」


と楼は言いながら、さっき座ってた場所に戻った。

他の二人も、縁側から戻ってくる。


「はい。お待たせしてすいませんでした。」


と日子は、頭を下げた。

「大丈夫ですよ。あの、日子さん、一人ですか?」


楼が少し、遠慮がちに言った。


日子は、びっくりした様子で、


「覚えてて下さったんですね。」


と笑いながら言った。
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